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はじめに
これは、私が“睡眠時無呼吸症候群の検査を受けた体験談”です。
前回の記事で、日中の強い眠気の原因を探るべく「男性型更年期障害」の検査を受けたことをお伝えしました。結果はテストステロン値が正常範囲内で更年期障害ではないことが判明しました。
しかし、医師から意外な指摘を受けました。「睡眠時無呼吸症候群を疑ったほうがいいですよ」と。医師自身の奥様が睡眠時無呼吸症候群で交通事故を起こしかけたという経験から、真剣に勧められたのです。
AGA治療薬をデュタステリドからフィナステリドに変更しても改善しなかった眠気。原因究明のため、紹介状を持って睡眠時無呼吸症候群の検査を受けることにしました。
自宅での簡易検査を受ける
睡眠時無呼吸症候群の検査には、まず自宅で行う簡易検査があります。この検査で異常が見つかれば、より精密な一泊入院の検査(ポリソムノグラフィー検査)に進むという流れです。
検査機器の受け取りと装着方法
病院で検査機器を受け取り、使用方法の説明を受けました。機器は意外とコンパクトで、指先に装着するパルスオキシメーター(血中酸素濃度を測定)のみでした。
自宅に持ち帰り、就寝前に装着します。指先に小さなクリップのような機器をつけるだけなので、思っていたよりも装着は簡単でした。ただ、普段何もつけずに寝ているので、多少の違和感はありました。
検査当日の様子
それでも何とか眠りにつき、朝を迎えました。機器を外してデータを確認すると、ちゃんと記録されているようでした。翌日、病院に機器を返却し、データ解析の結果を待つことになりました。
検査結果と医師の見解
数日後、結果を聞きに病院を訪れました。
医師からの説明は明快でした。「無呼吸状態の時間はありませんでした。睡眠時無呼吸症候群ではないですね。」
ホッとする反面、また原因が分からなくなってしまいました。男性型更年期障害でもない、睡眠時無呼吸症候群でもない。では一体、この眠気の正体は何なのか…。
睡眠時無呼吸症候群とは
ここで、睡眠時無呼吸症候群について簡単に説明しておきます。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の概要
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome: SAS)は、睡眠中に呼吸が止まったり浅くなったりする病気です。主に以下の2つのタイプがあります。
- 閉塞性睡眠時無呼吸(OSA):気道が物理的に塞がれることで呼吸が止まる(最も多いタイプ)
- 中枢性睡眠時無呼吸(CSA):脳からの呼吸指令が一時的に止まる
主な症状とリスク
睡眠時無呼吸症候群の代表的な症状は以下の通りです。
- 大きないびき
- 睡眠中の呼吸停止(家族に指摘される)
- 日中の強い眠気
- 起床時の頭痛や口の渇き
- 集中力の低下
- 夜間頻尿
放置すると、高血圧、心筋梗塞、脳卒中、糖尿病などのリスクが高まります。また、医師からは「運転中に眠気に襲われて事故を起こしかねない」と警告されました。実際、日中の眠気による交通事故や労災事故の危険性は非常に高いのです。
検査を受けるべき人の特徴
以下のような特徴がある方は、検査を検討することをお勧めします。
- 大きないびきをかく
- 肥満傾向がある(特に首周りが太い)
- 日中に強い眠気がある
- 高血圧や糖尿病がある
- 家族から睡眠中の無呼吸を指摘されたことがある
検査方法と費用
簡易検査(自宅)
- 費用:保険適用で約3,000円前後
- 所要時間:1〜2泊
- 内容:血中酸素濃度、呼吸状態、いびきの測定
精密検査(入院)
- 費用:保険適用で約10,000〜20,000円前後
- 所要時間:一泊(夕方入院、翌朝退院)
- 内容:脳波、眼球運動、筋電図なども含めた総合的な睡眠評価
簡易検査で異常が見つかった場合のみ、精密検査に進むのが一般的です。
まさかの結論:ただの「暇」だった
検査結果を受けて、私は頭を抱えて病院を後にしました。
男性型更年期障害でもない。睡眠時無呼吸症候群でもない。では一体何が原因なのか。もしかして本当に深刻な病気が隠れているのでは…と不安になりました。
しかし、ほどなくして状況が一変しました。
仕事が急に忙しくなったのです。
締め切りが迫ったプロジェクトが複数重なり、毎日フル回転で働くようになりました。すると不思議なことに、あれほど悩まされていた日中の眠気が完全に消えたのです。
集中力も戻り、ゴルフの時も以前のように楽しめるようになりました。
結論は明らかでした。
単純に暇だっただけ。
やることがなくて脳が活動していなかったため、眠気として現れていたのです。医学的な原因ではなく、心理的・環境的な要因だったわけです。
おわりに
今回の一連の検査を通して学んだことがあります。
体の不調には必ず原因があると思い込みがちですが、時には「生活環境」や「精神的な要因」が大きく影響していることもあるということです。
医学的な検査で異常が見つからなかった時は、自分の生活を見直してみることも大切だと実感しました。
ただし、これは私の場合であって、同じような症状でも本当に病気が隠れているケースもあります。日中の眠気が続く方は、自己判断せずにまずは医療機関で相談することをお勧めします。
AGA治療薬の副作用を疑い、男性型更年期障害を疑い、睡眠時無呼吸症候群を疑い…結果的には「忙しくなれば治る」という拍子抜けする結論でしたが、健康について真剣に向き合ういい機会になりました。
皆さんも原因不明の不調がある時は、医学的な検査と並行して、自分の生活リズムや環境も見直してみてはいかがでしょうか。
※この記事は個人の体験談であり、医学的なアドバイスではありません。症状がある方は必ず医療機関を受診してください。

