ゴールデンウィークのある日のことでした。
出先から帰る途中、それは突然現れました。
エンジンチェックランプ。バッテリーチェックランプ。ブレーキランプ切れ警告灯。そして何故かターボランプまでつきっぱなしになっている。

「うお!何事だ!」
突然の警告灯祭りに焦りましたが、幸い家までは数キロの距離。止まることなくなんとか帰宅できました。セリカさん、よく帰ってきてくれた。
緊急診断:セリカ界隈の先輩方に相談
帰宅後すぐにセリカ界隈の先輩方に状況を説明すると、「オルタ逝ったかも」との見立て。オルタネーター、つまり発電機の不具合が疑われます。
まずは自分で電圧を確認します。ラジコンにハマっていた時代に買ったタミヤのテスターを引っ張り出してバッテリー端子電圧を測定。エアコンとライトをつけた状態でも13Vは下回らない。エンジンの回転数を上げると14Vを超える。

数値だけ見ると極端に悪くはない。しかし警告灯は消えない。原因究明が必要です。
石川指導医による診断プロトコル
主治医の石川指導医に連絡し、状況を報告します。指導医からは段階的な確認手順を指示していただきました。
①ヒューズの点検
まずはバッテリー横のヒューズボックスでAM1・AM2・ALT100を点検。ALT100は引き抜けないため窓から目視で確認します。

続いて運転席足元のエンジンヒューズ(10A)とチャージヒューズ(7.5A)も確認。
いずれも切れてはいませんでした。

エンジンヒューズは念のため抜き差ししてみましたが、警告灯は消えません。
②オルタネーターのナットとボデーアースの確認
次にオルタネーター本体のナットと、オルタネーター近くのボデーアースの接触不良を確認します。目視する限り、緩んでいる様子はありません。

「こういう謎故障はアース不良が原因の場合が多いです」との指導医のコメント。エンジンルーム内6か所のアースポイントを教えていただきました。
しかしすでに日が暮れていたため、この日の作業はここまで。接点復活剤と年代物のヒューズを全交換するためにヒューズセットをAmazonで注文し、不安を抱えながら眠りにつきました。
翌日:手を尽くす
Amazonからヒューズセットと接点復活剤が届きました。まずはヒューズの全交換から始めます。

Amazonで調達したJORESTのヒューズセット60本入り。39年分の黒ずみを一掃します。
ヒューズ全交換
当然切れてはいないものの、抜き取ったヒューズの接点は結構黒ずんでいます。これでは電気もスムーズに流れないわけだ。バッテリー横のヒューズボックスと運転席足元のヒューズボックス、すべてのヒューズを抜き、ヒューズ端子側に接点復活剤を塗布してから新たなヒューズを取り付けていきます。


きれいに並んだ新しいヒューズを見ると気持ちがいい。
祈りながらエンジンを始動します。
……やはり警告灯はついたままです。
アースポイント6か所の研磨

続いてアースポイントの確認。教えていただいた6か所それぞれのボルトを外し、端子にペーパーをあてて黒ずみを落とします。タップには接点復活剤を塗布。金ピカになった端子が見えなくなるのは残念ですが、再び組み付けます。

エンジン始動。
……警告灯、消えません。
現時点でやれることはなくなりました。
診断確定:新しい臓器の手配
再び石川指導医に連絡します。ヒューズ交換もアース研磨も効果がなかったことを報告。まだやれることはありそうですがオルタネーターの移植を決意しました。
指導医に新しい臓器——リビルト品のオルタネーター——を送ってもらうよう依頼しました。ドナー手配完了です。
ドナーを待つ間も、セリカさんは現役
セカンドカーも足車も持たない身です。ドナーが届くまでの間も、通勤にセリカさんを使い続けます。
するとある朝、エンジンを始動すると警告灯が消えていました。
「あれ?治っちゃった?」
これまでのヒューズ交換とアースポイント清掃が効いたのかと思い一安心。しかしよく見ると、ターボランプだけがうっすら点灯している気がする。しかもウインカーに連動して微点滅もしているようだ。やはりどこかでリークしているのかもしれない。
嫌な予感は的中しました。2日後、再び警告灯が点灯。やはり移植手術は避けられないようです。
ドナー到着
オルタネーター発注から数日後、佐川急便からドナーが到着しました。受け取った小箱はずっしりと重い。

ドナーを傷つけないよう慎重に開梱すると、新品同様に再生されたリビルトオルタネーターが出てきました。コイツを移植することで完治することを祈るしかない。

手術前の準備:石川指導医に執刀器具を確認
手術前に必要な執刀器具(工具)を石川指導医に確認しました。
「下側のボルトが外しにくいのでラチェットに12ミリのソケットと少し延長バーかなぁ。周りの物を色々外した方が楽です。オルタ冷却ダクトとか冷却水のリザーブタンクとか。」
前回のクラッチマスターシリンダーと違い、オルタネーターは見えているのでそんなに難しい手術ではないはず。しかし初めての手術に変わりはないので、できる準備はしておくに越したことはありません。
可能な限りみんカラやCarviewで情報収集しましたが、皆さん慣れているようで細かな解説があまりない。前回同様、石川指導医と助手にサポートしてもらいながら手術するしかない。
次回いよいよ手術開始。セリカさんは完治するのか——
→ 中編へ続く:リビルトオルタネーターを手に、いよいよ交換作業へ。果たして警告灯は消えるのか——



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